奈良のも桜の時期がやってきました。
奈良には桜の名所がたくさんあります。
桜の名所は全国に多いと思いますが、やはり京都や奈良に名所が多いように感じますね。
やはり都という自然を愛でる習慣を持つ貴族がいた地域は桜の名所の印象にもあいます。
私は祖母にこんな言葉を聞いたことがあります。
吉野の山も月ヶ瀬も、月花なければただの山。
そんな俗謡があるようですね。
奈良県として考えると、吉野山や宇陀市の又兵衛桜があります。
吉野の山は素晴らしいものです。吉野の山は4月10日頃が毎年見頃と言われています。
奈良市内として考えると、やはり、奈良公園や佐保川沿いがあります。
市内の開花状況は弊社スタッフが割とこまめに見に行っています。
まずは奈良公園の桜の開花状況です。
弊社スタッフが3月29日に撮影した画像になります。
東大寺は二分咲きのようです。奈良公園界隈も同じような雰囲気でしょう。
佐保川沿いは三分咲きです。
他にもならまち内であれば、元興寺塔跡のヤマザクラも見ごろを迎えています。
ソメイヨシノはもう少しかかりそうです。
元興寺塔跡ではほかにもチューリップやユキヤナギ・菜の花も見頃を迎えています。
桜と言えば、私は吉野山の蔵王堂の南側にある護良親王の陣地跡の4本の桜が好きです。
この桜の木の古木を使ったお茶道具を武者小路千家のお家元がつくられました。
そのお茶道具の披露のお茶会でのお菓子を父が受けまして作ったお菓子があります。
銘を「想いの桜」といいます。
護良親王はそののち、鎌倉に幽閉されて最後は殺害されます。
鎌倉に幽閉されていた頃、きっと桜を見て吉野山を想い出したのではないかなと。
また、奈良市内には幕末奈良の名奉行 川路聖謨の植えた桜があります。
在任中の6年間に数千本の桜を植えたと言われています。
後の奈良公園エリアとなる東大寺・興福寺界隈から佐保川沿いです。
興福寺の五十二段を上がると、その碑と案内板が出ています。
川路聖謨が奈良在任中に桜を植えた時、まさかその後、幕府が滅び、東大寺や興福寺も廃仏毀釈に遭うとは思っていなかったでしょう。
しかし、実際には奈良には廃仏毀釈と不況が来たと言われています。
そんな時も春になれば、桜が咲きます。
当時の奈良の人はそれを見て、往時を懐かしんだのでしょうか。
今年も桜を見に多くの人が奈良を訪れています。