大坂に用事の帰り、ふと時間ができたのである町を訪ねました。
八尾久宝寺寺内町のタイムスリップしたようなまちなみを紹介します。
寺内町久宝寺へのアクセス
まずは久宝寺寺内町へのアクセスを紹介します。
大阪のJR天王寺駅から奈良方面へ大和路快速で5分。
JR久宝寺駅から徒歩で北へ8分ほどです。
八尾久宝寺の寺内町にアクセスできます。
寺内町は浄土真宗と関係がある
寺内町の読み方は‘じないちょう’です。
寺内町とは浄土真宗本願寺と関係があります。
室町末期・本願寺蓮如は全国に道場を作り布教活動を行います。
それまでの日本の宗教は大名同様に基本、土地を所有し税金を集めます。
それに対し浄土真宗は信徒からのお布施で運営します。
各地の大名や実力者からみると、はじめはただの布教活動です。
しかし、道場が建ち人が集まることで町が形成されていきます。
その道場は一つの町を形成できるほどの規模になります。
そこでお寺の塀や堀の内側にある町で寺内町となりました。
浄土真宗は布教活動と共にお城同様の機能形成をはかりました。
寺内町は富田林や久宝寺が全国的に有名
寺内町といえば大坂富田林や奈良今井町を中心に国内に32か所存在します。
特に蓮如上人が大坂石山を本拠にした大坂(12カ所)。
蓮如上人の叔父、興福寺大乗院門跡経覚のいた奈良(8かカ)に集中しています。
寺内町久宝寺の南側入り口の許麻神社
町の入口に許麻神社がありましたのでご挨拶。
御祭神は牛頭天神(素戔嗚命)。
近くにかつての大和川があるため、むかしは水害が多かったのでしょう。
水害の多い地域は水の氾濫する様をヤマタノオロチに例えます。
その退治を行った素戔嗚尊を祀っている地域が多いです。
寺内町久宝寺の本坊は顕証寺
そして、久宝寺御坊の本坊である顕証寺に向かいました。
一見、京都の大寺と見間違うほどの大きなお寺です。
八尾寺内町は後に江戸時代に分断されます。
秀吉が保護したお西さん(浄土真宗本願寺)
家康が保護したお東さん(浄土真宗大谷)
西側は久宝寺寺内町、東側は八尾寺内町の東側に新たに八尾寺内町を形成します。
寺内町久宝寺のまちなみ散策
顕証寺を出てまちなみ散策へ。
八尾久宝寺寺内町は町角にお寺があったりと風情を残しています。
帰りには八尾市まちなみセンターへ。
NPO法人寺内町久宝寺久宝寺寺内町まちづくり推進協議会が活動されています。
理事長の田中さんや理事の近藤さんと少しお話しさせていただきました。
古い町は時間が穏やかに過ぎていきます。
久宝寺寺内町は落ち着いた空間を形成していました。
散策に出かけてみてください。
八尾久宝寺寺内町のまちなみを紹介しました。