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奈良室生の浄土真宗の寺院眺望の良い正定寺を訪ねました

奈良 視察

奈良にはお寺がたくさんあります、お寺めぐりをする観光客が多いですね。

そして、私がぜひおすすめしたいのが、浄土真宗のお寺めぐりです。

奈良で最も寺院の多い宗派の一つ、浄土真宗。

今回は奈良室生の浄土真宗の寺院で眺望の良い正定寺を訪ねました。

 

室生向渕の正定寺は浄土真宗本願寺派の寺院

奈良県宇陀市室生にある集落「向渕」はスズラン群落で有名です。

向渕集落は北に山、南が谷です。

そして集落は川を挟んで東と西に分かれています。

正定寺はその東側に建っています。

正定寺は浄土真宗の寺院で、浄土真宗は大きく2つの派に分かれています。

‘お西さん’と言われる本願寺派
‘お東さん’と言われる大谷派。

安土桃山時代に本願寺の内部対立と時の権力者の都合で分裂しています。

正定寺は本願寺派つまりお西さんに所属しています。

お寺は本堂と太鼓櫓を中心に庫裡(住職の居住空間)作られています。

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絶景の寺院

本堂の階段でご住職と1時間程談笑させていただきました。

空はあくまでも広く、田んぼや穏やかで、ほっとする空間でした。

 

天空の掲示板

本堂から門の方を見ると、お寺掲示板が見えます。

雄大な自然の中にあるお寺掲示板。

なんだかとても素敵に思いました。

郵便屋さんがずっと向こうから郵便物を持ってきてくれるのが見えます。

なんとのどかな風景でしょうか。

日々の忙しさの中にいると、極楽浄土に思いました。

 

目の前の広い空間

ちょっと見渡すだけで1km先ぐらいの風景が普通に見えます。

ならまちからだと近鉄奈良駅界隈が見えるような計算です。

都市部に住んでいると人と人の距離が近いですね。

一方で、人と自然との距離はその分だけ離れていきます。

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地域の拠点としての寺院

本堂の中には様々な掛物が飾られています。

ボーイスカウトや、檀家さんと旅行に行った記録などもありました。

正定寺さんは地域への貢献度のかなり高い寺院です。

 

かつての地域寺院の姿

かつて、日本の地域社会は寺院や神社に相談事に行き問題の解決を図っていました。

神社や寺院はその業界内の教えや教本などの情報が蓄積されてあり、地域住民の個人的な悩みなどを解決できる相談場所でした。

今、日本社会は弁護士・弁理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士など相談できる相手はいくらでもいます。

しかし、知らない人にお金を払って、相談することはまだ慣れていない国民性があるように思います。

そう考えると地域に1名、パブリックに相談に乗ってくれる場所があるのはありがたいですね。

 

お寺を開く

最近、正定寺のご住職はお寺にて様々なイベントを開催されています。

お寺をひらく。

檀家の多いお寺ではなかなかできないことです。

何故なら、檀家の寄付によって寺院は生計が成り至っているからです。

お寺を開いてイベントをしている最中に檀家の不幸事が起これば・・・

そのようなことを多くのお寺さんからお聞きします。

正定寺はそのような事情の中でも積極的にお寺を活用したイベントを開催されています。

 

 

日本の地域社会の中にまだ社寺を中心としたコミュニティーがありました。

それが地域社会を守っているんだと思いました。

奈良室生の浄土真宗の寺院眺望の良い正定寺を訪ねました。

正定寺は檀家(門徒)総代と月一回の会合を持ち、相談しながら、また意見を聞きながら法要・行事をしています。

様々の新たな行事も、門徒さんとの相談や会話がきっかけになっていることが大半です。

正定寺はどなたでもご自由にお参りいただけます。

詳しい説明をご希望されます場合はああらかじめご連絡をお願いします。

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