奄美での暮らしは吉之助の人生の束の間に幸せだったでしょう。
せごどんの解説・日本の新婚旅行のきっかけは奄美と吉之助でした。
せごどんの解説・・有望な若者を守る薩摩藩・長州藩
島津斉彬の配下として一橋慶喜の擁立運動に参加した吉之助。
政治には揺り返しがあります。
一橋擁立の失敗と斉彬の逝去。
そして安政の大獄が始まります。
薩摩藩は元気な若者の吉之助を江戸幕府に見つからないように手を打ちます。
これは同時期に長州藩も吉田松陰を幕府に取られないように手を打っています。
吉之助はこの期間、奄美で正助から送ってもらった本を読み勉強します。
一方で、実は吉田松陰もほぼ同時期に松下村塾を立ち上げているんですね。
政治には揺り返しがあります。
今度は安政の大獄の揺り返しが進みます。
正助が薩摩藩の舵を握って立ち上がろうと運動します。
吉之助もその流れの中で自分の役割を必死で探すようになります。
そして長州藩は若き高杉晋作などが逞しく育っていくんですね。
せごどんの解説・・吉之助が匿った坂本龍馬
藩は有望な若者を匿う。
その恩恵を吉之助は大いに受けました。
吉之助はこの政策をとても良い物だと思ったのではないでしょうか。
後の話になります。
坂本龍馬が倒幕の首魁となり始めた頃。
龍馬の定宿だった伏見の寺田屋が幕府の強襲されます。
龍馬は間一髪で寺田屋を逃れ、木場に隠れます。
その話を聞いた吉之助は激怒します。
その後、吉之助は龍馬を伏見の薩摩藩邸に匿います。
そして提案します。
せごどんの解説・・吉之助が提案した龍馬とお龍の新婚旅行
坂本龍馬は当時、幕府に付け狙われていました。
その龍馬に万が一のことがあるといけないと吉之助は考えます。
そして、吉之助は龍馬に提案します。
「しばらく、薩摩藩領で過ごさないか」と。
そして龍馬とお龍は吉之助の勧めで薩摩に向かいます。
龍馬は当時の人には珍しく、女性と堂々と手を繋いで外を歩くタイプだったそうです。
この二人は薩摩藩領内の霧島などを旅します。
これが日本の新婚旅行の始まりですね。
せごどんの解説・・吉之助の良い思い出が日本の新婚旅行を作った
吉之助の奄美での思い出は生涯のものだったでしょう。
それを薩摩藩として龍馬にプレゼントします。
吉之助は龍馬がとても好きだったと言われています。
せごどんの解説と感想・・日本の新婚旅行のきっかけは奄美と吉之助でした。