昨年、思い立ったように日本の未知の場所を訪ねました。
その中で心に残った地域がいくつかあります。
岩手県。
これは語りたくなるような魅力のある地域です。
岩手で学んだ地域活性化のヒントを紹介します
岩手県の地理
岩手県は北海道についで最も大きな面積を誇ります。
人口密度は北海道・秋田についで低い地域です。
岩手県の地理を見ると、北上盆地が県の中央にあります。
人口もほとんどこの地域に集中しています。
中央部に大きな盆地を持ち、左右は山脈です。
そして海岸部があります。
見るからに豊かさを感じます。
人は中央の盆地に集まり、左右の山脈や高原、沿岸部からは海の幸が届きます。
岩手の地理を見ると、中央の北上盆地に富が集まり、全体を支配するような構造が見えます。
実際に、奥州市を拠点に覇を唱えた阿部貞任。
奥州藤原氏も平泉を拠点に東北を傘下に治めていました。
江戸期には南部藩が盛岡に本拠を置いてほぼ全体を支配していました。
この地域は基本的に盆地に力が集まり、周囲を掌握するエネルギーがあるのでしょうか。
この地で長年政治活動を展開している小沢一郎氏。
何かその地域性の上に成り立っているように感じます。
岩手で感じた明るさ
東北は暗いという印象が一般的でしょうか。
だだっ広い農業地域という印象もあるでしょう。
しかし、これは偏見でした。
岩手は盛岡市で夕食に寿司店に行ったのですが、みなさん陽気でした。
私の知人に南部杜氏の方がいらっしゃいます。
毎年9月になると奈良の蔵元に入られます。
普段は花巻にお住まいです。
この方も非常に明るく、良く喋る方です。
岩手県民は陽気なんだと思いました。
岩手の地域性・・律儀な岩手県民
盛岡市にはお城の北側に寺町が並びます。
様々な宗派の寺院が並びます。
それが他地域が及ばないぐらい立派です。
寺院が立派な事は同時に地域が歴史や文化・宗教を大事にしていると言えるでしょう。
これは津軽に行った際も感じましたが、東北の方は信心深いんですね。
上記杜氏さんは東北の人はまじめで律儀だと言っていました。
最後に
岩手県は阿弖流為の時代から、今に至るまでとても地活力の強い地域に思います。
時に自立を画策し、時に他を圧倒する力を岩手は持っているように思います。
東北という地域を考えると、宮城県・仙台市が一番大きな県ですね。
東北における仙台市は中央集権体制における東北の中心地としての位置付けがあるでしょう。
中央省庁の出先機関が仙台市に集まります。
ただ、地域性を考えるときに、岩手県・盛岡市の雰囲気が私は好きです。
阿弖流為・阿部貞任・奥州藤原氏・南部氏。
そこに岩手県という地域の持つみなぎる力を感じるように思います。
私は別に応援しているわけではないのですが、小沢一郎氏に岩手県の現代を感じます。
岩手県で学んだ地域活性化のヒントは地理的環境からくる地活力でした。