怖い夢を見ました。
伊部のカンカン踊りを紹介します。
料理長の誘い
ならまちの某日本料理店の料理長から連絡があった。
「解禁になった、熊野に鮎を取りに行こう。先にいくぞ」。
料理長はなぜか、先に部下と熊野に行ったらしい。
僕も一人で追いかけるようにして向かうことになった。
伊勢から熊野へ
奈良から熊野に行く場合は、吉野を通る下道ルートと三重を通る高速ルートがある。
名阪から伊勢へと抜ける方が道が幾分楽なのでそちらの道を使った。
高速を瀧原で降りて、下道を進む。
この界隈は川が両岸を削り淵が続く川である。
集落はその両岸にあり、それに沿って道が続いている。
道路のバリケード
降りてあまり進まないうちに、道を網格子で塞いでいる場所があった。
先を急いでいたにも関わらず、道が通れない状況。
すぐにその地域の役場に電話した。
役場の人「そこは私有地の道であり、通りたいなら川の対岸の道を使え」
なお、その集落はお祭りの時期とのこと。
しかし、なぜか人っ子一人、集落の中を歩いていません。
祭りといえば人が浮かれるようなものの、そこにはそれがなく。
日が沈み始め川の対岸が不気味に見え始めた。
今日はそれ以上行くのは諦め、その集落の宿に泊まることになった。
ちなみにその集落の名前は伊部ということをその時知った。
そして夢を見た。
夢の恐怖体験
知人夫妻とその集落を歩いていると、田んぼに囲まれた三差路があった。
その三差路の入口に立った時に、女性の低い声が聞こえてきた。
あぁ・あぁ と、吐息のような低い女性の声。
すると付近が暗闇になり、濃いピンク色のスライムのようなものを周囲に流し続ける女性の霊体に遭遇した。
恐怖に苛まれた。
夢から覚め、宿の人にその話をすると、宿の主人はガタガタ震え始めた。
「名古屋の中日鉄道のタバコ店で仕事をしている伊部さんに会いに行ってくれ」
と言われ、お金も取られずに、追い出されました。
明るいお兄さん恵部さん
藁にもすがる思いで、名古屋に向かい、中日鉄道の駅前のタバコ店を訪ねます。
陽気なおじさんが5名ぐらいワイワイとテーブルゲームをしています。
「伊部さんという方はいますか?」
と聞くと、笑顔の素敵な40代のお兄さんが出てきました。
伊部さんと言われた?僕の名前は恵部なんやけどね。
そう笑いながら教えてくれました。
昨日体験した話をして何とかしてほしいと縋りました。
「ほな、一緒に伊部に行こうか」。
伊部へ
二人で伊部に行くと、兄さんに少し散策しようと誘われた。
祭日でがら空きの小学校に入り、何人かとすれ違う。
校舎の廊下の4つ角を曲がり、幾人かと挨拶して体育館へ入った。
今思うと、兄さん以外の人には顔がなかった。
体育館で話をしていると、また、女性の声が聞こえてきた。
「あぁ あぁ」
途端に悪寒が走り、震えが来てしまう。
兄さん「大丈夫・目を閉じていて」と。
必死で目を閉じていると目の前を濃いピンクの霊体を持つ女性が通り過ぎていく気配を感じた。
お社の祭礼
兄さん「今日は祭礼の日だから、お社の方へ行こう」と。
薄暗くなった夕方、お社の広場には既に数百人が座っていた。
そこの中程に座った。
ふと、目の前で、あの濃いピンク色の小さな霊体(この時は球体)がグルグル回り始めた。
恐怖でガタガタ震えていると、兄さんが半紙を丸めたようなものをそこに投げた。
すると、そのピンク色の霊体はみるみる内に大きくなった。
兄さんが目を瞑るようにいうと、集まっていた住民もすべて目を瞑った。
言われるままに目を閉じるが、怖くて顎ががくがく音を鳴らした。
すると、そのピンク色の球体はさらに大きくなっていく気配を感じた。
その霊体が、自分の身体を覆うようにかぶさり包み込んできた。
恐怖でガタガタ震えていると、兄さんがもう大丈夫だからと教えてくれた。
その後、瞑った目の中に黄色い光がキラキラと見えて救われた気がした。
目を開けると、隣の人の顔に撮影用の照明が当てられていた。
兄さんは、最後の照明は祭りの際に思いついてそうで、
「救われた気がするでしょう」
と笑っていた。
僕には照明だけでなく何か神様が最期に何か笑ってくれたように感じた。
夢について
夢は潜在意識の顕在化と聞いたことがあります。
そういえば昨日の夢を構成している多くのことが
その前日に見た風景だった気がします。
もちろん、濃いピンクの霊体などは見ていませんが。
それから、題名のカンカン踊りという言葉についてです。
昨日、会社の本棚を掃除していて奈良のお祭りの本を手に取りました。
そこにカンカン踊りが載っていたので、せっかくなので題名に利用しました。
怖い夢の話でした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。