奈良市長仲川げん氏の12年を語る。
今回で24回目です。
むしろ、今からが本番だと思っています。
奈良市長仲川げん氏の12年を語る・急な宿泊施設誘致と宿泊税について紹介します。
ならまちセンターの東向いの駐車場
猿沢池の少し南にならまちセンターという施設があります。
図書館や大ホールや会議室などがある多目的施設です。
その東向いにかなり大きな土地があり、現在はコインパーキングになっています。
ここは、奈良市が10億円の負債があり、毎年3000万円の利息を払っている土地になります。
仲川市長はあやめ池やドリームランド・火葬場の件を見てもわかるように土地の売買が大好きです。
そんな市長はこの土地に目を付けます。
インバウンド需要がまだ全盛期の頃の話です。
支持者を使い倒す仲川市長
仲川市長の早くからの支持者の1人にOホテルのN氏という方がいます。
映画祭にて奈良市とも協力関係にある方です。
その方に対して、市長は執拗に無理難題を吹っ掛けます。
市長は一緒に事業をやっているではなく、お金を出してあげてると考えるようです。
火葬場の委員にして賛成意見を述べさせたり、無理をさせ続けます。
しかし、火葬場の委員というのは難しいですね。
しかも、市長本人が問題を複雑化させていました。
それに耐えかねてN氏は委員を降りることにしました。
すると、酷い報復が待っていました。
N氏のホテルの隣にホテル誘致計画を立ち上げる
そこで、市長は先ほどのならまちセンターの東向の市有地にホテルの誘致計画を立ち上げます。
その市有地の南側にはN氏のホテルが建っています。
あまりにもあからさまな営業妨害行為にぞっとしました。
土地の問題で反対運動が起こり挫折
ならまちセンター東向の市有地は、すぐその東側が崖になっており、崖の上は奈良ホテルです。
その条件では、崖の高さと同じだけ崖の下の土地を空けないといけないそうです。
すると、土地の4分の1ほどは無駄になってしまうそうです。
これを元魚佐旅館のK氏という奈良の大久保彦左衛門張りのご意見番が吼え散らかします。
当初2社のホテルが前向きだったのですが、K氏の意見に勢いを得た反対側の運動でこの誘致計画が挫折します。
しかし、これでは終わりませんでした。
奈良市長仲川げん氏は宿泊税を立ち上げる
火葬場が暗礁に乗り上げ、それを人のせいにする。
その腹いせにホテル誘致を計画して頓挫する。
すると、今度はそのホテルに宿泊税をかけるという素っ頓狂なプランが浮上します。
税金とは、ある場所から取るのが一般的です。
しかも、それは集めて使用する目的が必要です。
市長は、観光の整備のために1人1泊200円の徴収の案を作り旅館組合に提示します。
しかし、旅館組合は年間200万円ほどの補助があって反対しにくい環境でした。
ほぼその案で決めかけた頃に、またしても元魚佐旅館の主人K氏が立ち上がります。
K氏は宿泊施設の団体である旅館組合が反対できなければと次の作戦を練ります。
それが、市内のゲストハウスをまとめて団体を作り反対を表明することです。
K氏が奮闘している傍ら、旅館組合でも奈良を代表する女性経営者のK氏が戦い続けます。
宿泊税は奈良を活性化させない
これは月の3分1ほど出張している私の意見です。
昨今の宿泊施設の選び方はインターネットのサイトを利用します。
立地、徒歩〇〇分、価格〇〇〇〇円。という風に出て、同じぐらいの場所と競争します。
200円の差は時に宿泊施設を廃業に追い込むほどの力を発揮するでしょう。
奈良の場合、大きく考えると、京都・大阪と戦わなければなりません。
宿泊で全国のトップクラスの京都・大阪と、最下位と言われる奈良が戦います。
ただでさえ劣勢で、宿泊施設は廃業が増えているのに、ここに宿泊税を乗せると市長が主張します。
また、これは私の師匠の有馬賴底師の話です。
「行政はな、観光税が成功したら寺院にも税金をかけ始めるよ」と。
有馬師は京都の古都税問題で最後まで粘り強く戦い、行政を退けた経験があります。
宿泊税の行方
そして、この宿泊税は、相次ぐ反対の多さに市長も担当課の職員も劣勢に立たされるようになります。
そして、広がり始めたコロナにより延期となりました。
あっけない幕切れです。
市長はコロナで延期と言って逃げましたが、今後はもう再開ができないでしょう。
それまで市長の応援を行っていた宿泊施設のほとんどが市長との距離を考えるようになりました。
当時の事を冷静に考えると、思い付きの連続で支離滅裂になっていったことがわかります。
奈良市長仲川げん氏の12年を語る・急な宿泊誘致と宿泊税問題を紹介しました。
次回は25回目です。
東アジア文化都市2016について紹介します。