
奈良町情報館のお茶室青丹斎について紹介します。
奈良町情報館の運営主体は株式会社地域活性局
奈良町情報館は、学生起業の株式会社地域活性局が運営しています。
奈良町情報館の開館は2007年10月5日。当時は大学4年生のメンバーでの立ち上げでした。
そんな奈良町情報館にお茶室青丹斎ができたのが2022年4月末です。
茶室青丹斎の監修は武者小路千家千宗屋宗匠
茶室青丹斎は、武者小路千家千宗屋宗匠に監修をいただきました。
私が表千家のお茶を習っているので、表千家の好みの形に作っていただきました。
琵琶床を作り、仏堂を作りました(仏堂には大黒天を祀っています。)
当初、寺院の古材を使用したいと思っていましたが、お茶会を頻繁に行う場合は、
その古材が、趣向を邪魔するとのことで、なるべく目立たない材を使用しました。
天井の桟も1度完成後に太さが主張しすぎているとのことでやり直ししました。
お茶室になる前は、江戸間の8畳の和室で、押し入れが1畳ありました。
その部分をお茶室にするにあたって6畳の茶室にしました。
お茶道具のことを考えて、点前座のみを京間にして、残りは江戸間としました。
茶室青丹斎の名前の由来はあおによしの歌
お茶室の名前“青丹斎”の名前は、奈良に縁のある歌から取りました。
あおによし ならのみやこは さくはなの におうがごとく いまさかりなり
この歌は、当時、九州の出張所である大宰府に赴任していた小野老が歌っています。
私の地元がこの大宰府の後身である太宰府の出身なので、この歌から名前を取りました。
最後に、仏堂に大黒天を祀っています。
奈良町情報館は元興寺の食堂跡に建っています。
食堂は大黒天を祀るというのを決めたのは最澄だったといわれています。
最澄も興福寺の僧侶だったので、ならまち界隈にいたと思われます。
ちなみに、元興寺の食堂を訪問した僧侶の記録があると元興寺文化財研究所の元部長の
狭川真一さんにお聞きしましたが、その時に食堂を訪問した僧侶の日記の中には
食堂にどんな仏様が祀られていたのかは記録がないそうです。
奈良町情報館の茶室青丹斎では定期的にお茶会を開催しています。
お問い合わせは奈良町情報館0742-26-8610までお願いします。