奈良が誇る工藝作家・川﨑鳳嶽先生を顕彰するためにクラウドファンディングを立ち上げました!
https://camp-fire.jp/projects/842081/view
奈良が世界に誇るものと言えば、大規模な寺院建築と正倉院御物を思い浮かべます。
大規模な寺院建築は、奈良にその建築技術があるから維持することができました。
また、正倉院御物も実は御物の9割は国産です。
その多くはその技術を修復する職人がいて成り立っています。
川﨑鳳嶽先生は、奈良の建築技術を担ってきた家に生まれます。
先祖は法華寺の大工であり、戸屋長七という屋号を持っていました。
先生は初代から数えて十七代目になります。
川﨑家は奈良を代表する寺院や県などの建造物に関わってきました。
全てを調べることができていませんが、奈良の大寺院で関係がない寺院はないといわれています。
先生はその家に生まれ、指物や建具を作る中で、茶道具を作り始めます。
そして、薬師寺の故橋本凝胤猊下より助言を得て、正倉院御物の写しの茶道具を作り始めました。
正倉院展はいつから始まった??
奈良の秋の風物詩と言えば、奈良国立博物館で開催される正倉院展です。
色づき始めた奈良で年に一度の大催事です。
この正倉院展がいつから始まったかご存じでしょうか。
実は、正倉院展が始まったのは戦後です。
戦争に負けた日本人の気持ちをもう一度高揚させたいと宮内庁が始めました。
奈良は天皇家にとっても祖先の大事な地域です。
また、聖武天皇の遺愛の品々は日本を代表する宝物です。
今の技術では作ることができないものも少なくありません。
それを国民に見せることで戦後日本の文化復興の礎としたのでしょう。
最初の正倉院展は1946年に開催されました。
疎開していた宝物が戻ってきたことで毎年開催されるようになったそうです。
その正倉院展を見に行き、実際に御物を拝見し、鳳嶽先生は写しの茶道具を作られました。
また、先生の作る茶道具は南都の大社寺の古材などを利用して作られます。
長年の歴史の中で、木は固くなり強くなります。
そんな古材を茶道具にすることで、茶席での室礼もぎゅっと締まります。
9月22日、クラウドファンディングを開始しましたので、先生の事をしばらく書き続けようと思います。
https://camp-fire.jp/projects/842081/view