
奈良の木竹工藝師・川﨑鳳嶽先生の顕彰事業のためクラウドファンディングに挑戦しています。
クラウドファンディングの返礼品の先生作の茶杓についてお問い合わせが多いので解説します。
川﨑鳳嶽先生のアトリエの茶杓
昨年10月から2カ月かけて、橿原市今井町の川﨑鳳嶽先生のアトリエを掃除しました。
先生は職人なので、様々な物を残されていました。
その中で、18㎝×19㎝×29.5cmの木箱が出てきました。
木箱は先生が自ら作られているようで、釘が使われていませんでした。
中を開けてみると、茶杓が入っていまして、実に200本程の完成品と下削りしたもの300本程が
所せましと入っていました。
友筒に入っている茶杓もあれば、まとめて20本程大きな筒に入っている物もありました。
また、茶杓三百選と書かれた友筒があり、中を見ると名物となっている茶杓の写しが入っていました。
先生は過去に東京を中心に展覧会を50回以上行っています。
その間、実に多くの茶杓を世に送り出していると思います。
その上で、木箱の中にあった茶杓は先生が作って売りたくなかった物だと思われます。
また、先生が若い頃に作ったように感じる茶杓もありました。
クラウドファンディングの返礼品の茶杓
この木箱の中にあった茶杓のうち、古材や黒檀などの特殊な材を中心とした茶杓を60本程選びました。
中にはちょっと太すぎて友筒を探すのが難しいものなどもありましたので、それは外しました。
返礼品の茶杓は奈良町情報館にて展示
クラウドファンディングの返礼品の茶杓は奈良町情報館に展示しています。
実際に見ていただいて、選んでいただければと思います。
茶杓の箱書について
茶杓の箱書きは薬師寺の山田法胤長老にご尽力をいただき、春日大社花山院弘匡宮司、東大寺筒井寛昭長老、薬師寺山田法胤長老に書いていただくことになりました。
申し込みの際は、お三方の中から希望の方に書いていただくことになります。
東大寺のお水取りの松明を使った茶杓は、3月初旬に使用することができます。
薬師寺の修二会の松明の茶杓は3月下旬など、選択肢を広く取ってみました。
茶杓の材について
茶杓の材に関してはまだわかっていないものが多く、専門家に見ていただくことになっています。
川﨑先生が集めた材で、完成までされているので、材も非常にこだわった雰囲気が出ています。
クラウドファンディングは10月28日までとなっています。
よろしくお願いします。
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