
豊臣兄弟、序盤最大の山場の一つ、桶狭間の戦いの前夜。
主君織田信長にとっても人生最大のピンチでもあったでしょう。
豊臣兄弟3話決戦前夜の解説と感想を書きます。
清須城とその城下町で繰り広げられる伏線の数々

藤吉郎、小一郎、直は中村を後にして清須にたどり着きました。
ここから豊臣“兄弟”の人生が始まりました。
まずは藤吉郎の保護者浅野長勝の家に挨拶に行きます。
訓練が意味することと腕っぷしの強い男の限界
藤吉郎と小一郎は、織田氏の訓練に参加し、ぼこぼこにされます。
これは、織田氏が兵隊の訓練をしていたことを表現しています。
この時代、普通の大名は、農閑期に村の男を駆り集めて合戦に及んでいました。
しかし、織田氏は違います。織田氏も最初は同じようにやっていました。
しかし、途中から、兵隊を銭で雇うようになりました。
そして、藤吉郎、小一郎共に力自慢には勝てません。
しかし、それは同時にこの二人が腕っぷしの力以外で出世したことを表しています。
この時代、既に腕っぷしの力のある男から、才覚ある男へと主役が変わっていきます。
敵の侵攻と綱紀粛正の伏線
今川義元が大軍を率いて駿河から尾張に侵攻してきます。
25000を超える大軍に対して、少数の織田の家臣たちはどう戦うのか途方にくれます。
織田が動員できる兵力はせいぜい3000でした。
しかし、信長には既に戦いのイメージは出来上がっていたでしょう。
腕っぷし自慢の城戸は、軍備品の酒を強奪しようとします。
これは後の信長の軍規の乱れを嫌う話と繋がっていくかもしれません。
信長は綱紀粛正を徹底する人物で、部下の横暴な所が大嫌いです。
清須の会議は進まない
信長は、敵が国境に進出してきているにもかかわらず酒宴をさせています。
信長は敵を欺くためにまずは味方から欺いたのでしょう。
それがわからない家臣の中には「運の末には、知恵の鏡も曇る」と嘆いた人もいたとか。
信長のこの行動には理由がありました。
周囲敵だらけの信長の出陣によって空になった清須城を狙っている人物がいました。
それが義理の兄の美濃の斎藤義龍でした。
草履の逸話を小出しにして雰囲気を演出
藤吉郎は信長の草履を城戸の草履と間違えて懐に入れてしまいます。
そして信長に遭遇します。
小一郎はとっさに雨が降りそうで草履を温めていたと言いました。
小一郎は百姓だったから雨がわかると言います。
しかし、信長の頭の中にはもっと壮大な戦い方の作戦が既にありました。
この雨、そして信長得意の馬、このあたりがそのヒントになります。
雨と鉄砲と信長と藤吉郎と
そして、信長は鉄砲を撃つ練習をします。
藤吉郎がそれにお供していました。
そこに雨が降ってきます。
まだ足軽身分の藤吉郎が主君信長と相対するのは時代としては不自然です。
しかし、信長は違います。
才覚ある人物が好きで酷使します。
もう一人の偉人“家康”が登場
そして、松平元康、後の徳川家康が登場します。
元康は大高城に兵糧を運び込みます。
信長は今川方の国境沿いの城を砦と築いて兵糧攻めにしていました。
沓掛城・鳴海城・大高城。
そして、この大高城に家康は決死の覚悟で兵糧を運びます。
これが家康の初陣だったといわれています。
そして、桶狭間の戦いに向かっていきます。
次回豊臣兄弟第4話は桶狭間です。
私は3年前、桶狭間の戦いの縁の地をつぶさに歩いて調べてきました。
現地に行くと、本ではわからなかったことも多くわかってきます。
桶狭間の戦いについては要点を以下のサイトにまとめましたので、またご覧ください。