「藤丸さんはどうやって学生の時に起業したのですか??」
そう問われることが多いので、少し思ったことを書いてみます。
学生起業の成功例と失敗例を経験者として記します。
大学生が起業しやすくなった理由
2006年、会社法が新たに施行されました。
それまでは株式会社を興すには1000万円の資本金が必要でした。
今は新規に創業できない有限会社は300万円の資本が必要でした。
それが資本金は1円から良くなりました。
私は2007年3月12日、大学3年生の春に学生起業しました。
その後、現在に至るまで事業を行い、10年目を無事に迎えています。
そういう意味では学生起業の成功例だと思います。
学生が起業して成功するのか。
私の周囲の親戚等はそれを危ぶんでいました。
学生起業が成功するか失敗するかのポイント1
学生起業が成功するか失敗するかのポイントを整理してみました。
1つ目のポイントは創業者です。
日本には現在、約264万人の経営者(社長)がいます。
264万通りのやり方が日本にあるといえるでしょう。
学生起業の際に創業者が自分の強みを最大限に活かせる環境を作ることができるか。
ここが非常に重要です。
私の場合は、得意なのは外交や構想を練ることです。
苦手なのは経理・事務です。
そこで自分が最大限、人との関係が構築できるように、会社の実際の運営はパートナーにやってもらいました。
その結果、大きな人間関係を持つ企業へと成長することができました。
学生起業が成功するか失敗するかのポイント2
学生起業の2つ目のポイントは金銭の計算ができるかどうか。
私はこれに結構、手間取りました。
構想を練ることが好きな人間は構想が無限大に膨らんでいきます。
そして、その構想に乗ってくる・煽ってくる人も実は多いです。
実際に事業を行っている中で、金銭度外視で始めた事業もありました。
その多くは結局、失敗に終わっています。
着実に手元にお金が残ることが重要です。
しかし、はじめから利益だけを追っても誰も振り向いてくれません。
学生起業が成功するか失敗するかのポイント3
学生起業の3つ目のポイントは学習力が高いかどうかです。
1度やったあやまちを繰り返さないことは最低限の常識です。
ビジネスは絶えず、勉強して学習しなければなりません。
自分の手元に入ってくるお金は起業時には初任給程度でした。
しかし、自分が戦っているビジネス社会では何千兆円が動いています。
そのお金がどのように動いているのか、それを学ばなければなりません。
失敗を糧に次は失敗しないようにします。
すると、できることが増えていきます。
単純ですが、これが非常に重要です。
学生起業の成功事例
私は2つの場所で事業を開始しました。
それは観光という事業を観光地とそれを支える生産地を流通で結んで造り上げたかったからです。
観光地での事業は成功したと胸をはっていうことができるでしょう。
奈良の旧市街地「ならまち」では施設観光案内所奈良町情報館をスタートしました。
大学4年生の10月です。
奈良町情報館は年間7万人の来場者があります。
ここを拠点に実に多くの事業を行ってきました。
観光案内所は主にネット環境を使って行います。
より若い人の方がこういった武器を使いこなせます。
また、奈良の旧市街地はどちらかというと高齢者の多い地域です。
若い人が必要でした。
学生起業の成功事例としていえることは、学生の武器を使うことですね。
学生起業の失敗事例
次に、その観光地を支える生産地での事業についてです。
これは正直、失敗したと思っています。
私は、ちょっと欲張りすぎました。
観光地を支える生産地作りというポイントに絞るべきでした。
そこに限界集落というポイントを入れてしまったんですね。
観光地を支える生産地は別に限界集落ではなくても良いですね。
しかし、社会問題を解決していきたいという気持ちでそちらに向かいました。
結局、2004年の学生時代の活動から足掛け8年で、その生産地を撤退しました。
現在は、観光地と生産地は同一市町村となっており、当時よりだいぶ楽になりました。
事業の目的を増やすとそれだけ事業がばらけます。
なんでもやりたいと思うでしょう。でも絞って一つずつ成功させましょう。
私の学生起業の失敗事例のポイントは目的を絞ることができるかどうかです。
学生起業の失敗例としては、学生は社会を経験していない分、構想が大きくなります。
それに対して、事業はそう簡単には進みません。
なので、じっくりやることが重要なんですね。
今思えば、まずは観光地で基礎固めを行った後に、生産地へ進むべきでした。
学生起業の失敗例は大きな構想と現実の乖離でした。
学生起業を経験した私が考える成功のポイント
それは創業者・金銭の計算・学習能力だと思います。
学生起業の成功例と失敗例。自分に置き換えて書いてみました。
日本には264万人も社長がいます。
日本人の60人に1人です。
成功のポイントを押さえれば誰でも起業は成功すると思います。
学生起業の成功と失敗について書きました。