奈良を通って大阪と名古屋を結ぶ道に名阪国道があります。
名阪国道は名前の通り国道です。
奈良県の天理市から三重県亀山まで無料で利用できる片側二車線の国道です。
若者の匿名投稿サイトではアウトバーンといわれているようです。
実際ちょっとスリリングな国道です。
高速道路と間違うほどの立派な国道が走ります。
その名阪国道沿いの休憩所としてあまりにも有名な道の駅針テラス。
西日本最大規模の道の駅で毎日1万人以上が利用しているといわれています。
針テラスは温泉や直売所・ライダーズカフェなどがある複合施設です。
特にバイクの聖地「針テラス」として著名になりつつあります。
さて道の駅針テラスは奈良市と合併した旧都祁村の針地区にあります。
この都祁村地区。
日本で最も古くからお米を作ってきた地域という伝承があります。
日本の稲作は実は山間部から始まったといわれています。
山間部は木の葉などが多く、肥料に事欠きません。
また、水は川から運べば灌漑設備がいらずに引くことができます。
弱点としては一定の広さの平地がないことでしょうか。
古代はまずは山間部から稲作が始まったといわれています。
都祁村も古代から遺跡などが残る人の住んだ証のある地域です。
そんな都祁村には多くの神社が存在します。
神社の鎮守の森は落ち葉があり、田の肥料になります。
なので平坦な場所では鎮守の森は大事な場所です。
都祁村には著名な神社もあります。
ユネスコ未来遺産に登録された〚題目立〛が行われる八柱神社
鳥居から社殿までの一直線が美しい都祁水分神社。
そして、今でも禁足地のある雄神神社。
国津神をお祀りする国津神社です。
今回は雄神神社と国津神社を訪ねました。
雄神神社は「大神神社の奥宮」ともいわれます。
野々上岳(標高540m)西麓に鳥居と拝所、御供所と参籠所があります。
山を御神体とする自然崇拝を今日に伝えており、御祭神は出雲健男命です。
東の雌雅山とあわせて野々神岳とも呼ばれ円錐形の美しい山容をしています。
頂上の洞窟には黒い大蛇の伝承があり、禁足地になっています。
東側から都祁村白石地区を見下ろすように鎮座しています。
次に国津神社を訪ねました。
国津神社は大国主命をお祀りしています。
大国主命とは日本の古代神話において天照大神に国を譲る神様になります。
日本の神様には2つの系統の神様がいます。
天照大神を中心とした天孫降臨の天ツ神。
大国主命を中心とした土着の国ツ神。
天照大神は伊勢神宮・大国主命は出雲大社にお祀りされています。
大国主命は日本中の多くの場所でお祀りされている神様でもあります。
特に山間の小さな盆地や平野部に多くお祀りされています。
その多くは大己貴命という大国主命の若き頃の名前でお祀りされています。
兵庫県伊和神社など全国一宮の多くで祀られています。
国津神社の御神木です。
奈良市都祁村地区。
ここも山間の小盆地を形成している地域です。
ここに大国主命としてお祀りされています。
神社の名前は国津神社。
まさに土着の神様を祀る神社に大国主命がお祀りされています。
神社を回ると地域の特性が見えてくるといわれています。
大きな町や村でもやしろが傾いている地域もあります。
逆に小さな集落でも立派にお祀りしている神社もあります。
雄神・国津神社は名阪国道沿い道の駅針テラスから車であれば5分ほどで行くことができます。
ちょっと運転に疲れた際には、ぜひ、国津神社と雄神神社を訪ねてみてください。
両社は車で1分の距離で目で確認できる範囲にありますよ。
針テラスのある都祁の雄神神社と国津神社を訪ねました。
針テラス周辺のランチのおすすめは和食一休のランチです。