若者が集まって息巻く精忠組。
その精忠組を率いる大久保正助。
せごどんの解説・精忠組で大久保正助が目指したこととは
せごどんの解説・・西郷を盟主として立ち上がった若者衆
吉之助が斉彬に付き従い活躍する姿に薩摩の多くの若者は憧れます。
そんな吉之助が国家的事件となった安政の大獄で藩から匿われるように奄美に隠されました。
その吉之助を中心に、若き薩摩藩士たちが集まります。
その若者たちの集まりはやがて精忠組と呼ばれるようになりました。
藩内にできた若者の集団です。
未来のある若者が団結することは今の社会でも非常に注目されます。
この精忠組の面々は後に明治維新を成し遂げる多くの人材を輩出します。
せごどんの解説・・正助の思惑
そんな精忠組の首領の一人である正助。
正助は吉之助の盟友ということもあり重鎮となります。
精忠組の面々は吉之助が帰ってくるのを待っています。
その吉之助が手紙のやり取りをしているのが正助です。
そんな若者の集団を率いる正助はその勢力を活かす方法を考えます。
それが島津家の次期実力者の島津久光へ取り入ることでした。
せごどんの解説・正助は囲碁を学んで久光に近づく
正助は友人の税所篤の兄が久光と昵懇であることを知ります。
そしてその二人が囲碁での付き合いということも知りました。
そして、正助は税所の兄を通して、囲碁を学びながら、精忠組の情熱を久光に伝えます。
そして、正助は久光が欲しがっていた本に自分の建白書を偲ばせて税所兄に渡しました。
そこから、正助は久光との交流を始めます。
せごどんの解説・・久光の惰弱な勢力を補った精忠組
正助は精忠組を久光に紹介し、久光の同志・よき家来だとアピールします。
一方の勢力の惰弱な久光はその精忠組を自分の影響下に置きます。
久光は藩内ではまだ未知数な人だと思われていました。
実際に歴史の結果を見ると、久光は器量人とは言えませんでした。
しかし、兄のようにありたいという思いがありました。
それを利用して、明治維新につなげたのが正助ですね。
せごどんの解説・・精忠組で正助が目指したこととは
正助は久光というシンボルと精忠組という同志集団を背景に薩摩藩を動かし始めます。
正助は精忠組の首領として、藩に影響力を持ったのでした。
後に精忠組は途中で解散に近くなりますが、大久保は充分に勢力を残して先に進みます。
そして気難しい殿様久光を励まし、利かん気の強い吉之助を支えて、国家改革に向かいました。
理想に燃える吉之助を現実的力で担保を持たせて活躍させたのはほかならぬ吉之助です。
この後も何度も吉之助と久光はぶつかります。
しかし、それでも終始まとめ上げて明治維新へ進めていったのでした。
せごどんの解説・・精忠組で正助が目指したことを紹介しました。