珠光茶会の初心者体験に行きました。
奈良縁の茶人、村田珠光にちなんだお茶会、珠光茶会。
仲川げん奈良市長が100年は続けると宣言した奈良大茶会は2016年、3回目を迎えています。
2016年2月8日から2月14日までの一週間です。
今年の目玉はならまち会場の初心者体験です。
表千家・裏千家・武者小路千家・遠州流・石州流・藪内流の初心者体験を楽しめます。
私は自分が企画者なので、完売していない場所は全部行きたいと思っています。
そして、2月8日は武者小路千家・10日は石州流の初心者体験に行きました。
ここから体験談を書いて行きます。
石州流はもののふの茶道と呼ばれいわゆる武家茶道です。侍というか大名が交流する際のお点前として徳川家始め、多くの大名が石州流を嗜んでいました。なので、作法やお茶道具の様々な場所に武士の名残があります。
また、石州流の茶杓を見ると、石州流流祖の片桐貞昌の器用さが見えてきます。茶杓の抹茶を救う部分が少し削られており、掬いやすくなっています。これは初めて見ました。
一期一会という言葉は幕末の大老井伊直弼が書いた一会集という本の中に書いてある言葉だそうです。
石州流のお茶の心は余情とゆとりです。お客様が帰ったあとにやれやれと後片付けをするのではなく、もう一度席について自分でお茶を飲みながら、お客様はいまどこを歩いているのだろうか、などの余情を楽しんでもらいたいという話でした。
武家作法は、基本的に身分の上下などもあったそうで、手を畳につく場合にも心得がありました。親指を隠します。そして、自分の利き手の方から手をつくことで、相手に恭順の意を示すそうです。
また、お茶室に入る時、扇子は敷居におくそうです。これはいきなり戸を閉められた時に、顔への衝撃を和らげるためだそうです。また、よく言われる通り扇子は武器にもできるようにしているそうで、扇子の先端は竹が尖っています。
石州流のデザイン。シンボルマークは三ツ輪です。水玉を表しています。これは水がどな型の器にも応じるように、人間もその世界に応じて、生きる無限の可能性が備わっていることを示しているそうです。
友人の岡田さんが体験しています。
初心者体験は11日は表千家・裏千家 12日は藪内流・ 14日は遠州流(完売)です。
基本的に10時・12時・14時の3席あります。席によっては完売している席もあります。
お問い合わせなどは奈良町情報館 0742-26-8610 へ