今年の珠光茶会の目玉の一つ、初心者体験をリレーで全流派ご紹介させていただきます。
2月14日は遠州流です。
遠州流は小堀遠州政一が興した流派です。小堀遠州はその父が小堀正次と言い、豊臣秀吉の弟秀長の家老の一人でした。秀長は大和郡山100万石だったので、彼は奈良を良く歩いて回ったのだと思います。遠州というのは官職です。1608年に徳川家康の隠居城である駿府城修築の功績で遠江守を授けられたことからそう呼ばれます。
小堀遠州は関ヶ原の戦いの時、22歳でした。ここからわかるように、利休の世代よりだいぶ下の世代になります。また徳川三代将軍家光の茶道師範を務めたほか、諸大名や公卿・お寺などで茶道を指導しました。
私の印象では小堀遠州とは作事つまり、庭園を造ることに掛けては日本で並ぶ人がいないぐらいの人という印象です。遠州は幼少期から恵まれた環境の中で文化的知識や体験を積むことで後に「綺麗さび」と呼ばれる茶風を確立しました。
わび・さびという言葉は簡単に説明できないのですが、侘びというのは、贅沢を一切取り払った姿であると有馬猊下から教えていただきました。さびとうのは美意識のことのようです。遠州は村田珠光や武野紹鴎や千利休が考案した侘びの世界に古田織部と共に、さびと呼ばれる美意識を加えたということのようです。難しい・・
さて、遠州流の初心者体験は2月14日に行われます。
日時:2月12日 10時~ 12時~ 14時~
人数:各時間10名ずつ
場所:日本料理水乃江 福智院店
場所:奈良市福智院町2-1
内容:扇子の使い方と薄茶席の体験
テーブルでお茶会の流れを説明して、扇子の使い方を紹介した後に、薄茶席を体験していただきます。
しかし、なんと全席完売してしまいました・・
場所は奈良町情報館から南へ徒歩2分。菊岡漢方薬局を東(左)へ曲がり、そこから徒歩5分です。
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奈良町情報館: 0742-26-8610