奈良には柿やいちごを始めとして美味しい果物がたくさんあります。
しかし、奈良県から外に出ることがあまりない奈良の果物です。
奈良の農業の良さは目の見える範囲で作り、販売するという感じでしょうか。
農業県にもなった福岡県から来た私にはそう見えます。
さて、奈良県天理市にはみかん畑が少しだけですが存在します。
日本最古の道、山辺の道から見ることができるみかん畑です。
場所は大和神社の東側の丘陵の上あたり、天理市萱生町になります。
明治から大正、昭和にかけてみかんが奨励されたそうですね。
その時から作り続けているみかんがあります。
生産者は萱生町の山中さん。
山中さんは収穫したみかんを貯蔵庫で1か月ほど寝かします。
寝かす事で甘味が増すんですね。
そのみかんを生絞りにして、いわばフレッシュを瓶に閉じ込めています。
加工は弊社が奈良市から預かっている都祁の加工場で行っています。
毎年、11月、12月に生産し、3月ぐらいにはなくなってしまいます。
それを2016年、勝負をかけて加工を調整しました。
まずは、みかんをいつもの3倍、生産者に発注しました。
製造工程ではみかんの身についている白い皮に注目しました。
この白い皮は甘く、そして栄養価が高いんですね。
そこで、白い皮も少量、混ぜることにしました。
すると甘味が増しました。
自社製品でも最もできの良い製品ができあがりました。
奈良の生絞りみかん。
昨年まではみかんジュースとして売っていました。
しかし、実際は薄めたり甘味を入れて調整したりはしていません。
2016年3月には近鉄あべのハルカスで開催された道の駅EXPOにも出品しました。
道の駅EXPOでは、すぐ近くに愛媛県のブースが出ていました。
ポンジュースには引けを感じましたが、こちらも大好評でした。
私は製品を作るにあたっては以下のコトを大事にしています。
原材料は地域の物を利用すること。
素材の味を引き立てる努力をすること。
これは実家の父がお茶菓子を作っていたことにも由来していると思います。
奈良で和歌山のみかんを原料に飲料を作っているとちょっと変だと思います。
大瓶は720mlで1100円です。
小瓶は170ml で280円になっています。
先日、毎日新聞でも紹介していただきました。
http://mainichi.jp/articles/20160530/ddl/k29/040/421000c
奈良の生絞りみかん。どうぞご賞味ください。