島流しになる吉之助。
吉之助と正助は交代のように危機が訪れます。
そんな二人の素敵な逸話を紹介します。
せごどんの解説・・奄美の西郷に大久保が送った本の逸話を紹介します。
せごどんの解説・・西郷と大久保の友情の話
小さい頃から、近所で育った西郷と大久保。
大久保は父が島流しに遭ったことで家が貧窮を極めます。
その時、大久保は家の食事は家族に分けて一人で西郷宅へ向かいます。
すると、西郷宅では大久保の為にみんなが少しずつ食事を分けていたそうです。
せごどんの解説・・・西郷が島流しにあう
大久保は父が罪人となったため、蟄居のような形で家からあまり出ることができませんでした。
西郷はその大久保を尻目に、藩主島津斉彬に可愛がられて中央での仕事を行います。
しかし、その西郷も幕府自体の政変の煽りを喰ってしまいます。
そして、藩主斉彬と共に奔走していた僧月照と共に錦江湾に入水自殺します。
しかし、西郷は生き残りました。
そんな西郷を藩は島流しという形にして薩摩の地から遠ざけます。
これは単純に罪人としての島流しではないでしょう。
薩摩藩は西郷の器量をいずれは使うために、一度、政争から隠したのでしょう。
同じような事例は長州藩の吉田松陰や高杉晋作の例もあります。
せごどんの解説・・・奄美の西郷に大久保が送った本の話
島流しにあった西郷を大久保は心配します。
牢屋の中にずっといる西郷のために大久保は本を送ろうかと考えます。
そして、大久保は父に聞いたそうです。
大久保の懸念は西郷が本を読み過ぎて頭でっかちにならないかということでした。
それに対して、大久保の父は言います。
本を読み過ぎて頭でっかちになったの人はもともとその要素があったのだと。
西郷はそのような人間ではないから本を送っても大丈夫だと。
大久保は父の言葉に安心して西郷に本を送ったそうです。
西郷が活躍するのは、奄美から呼び戻されてからですね。
ちなみに、その後もう一度、島流しには遭います・・・。
西郷のその後にとって読書は役になったのでしょうか。
せどごんの解説・・奄美の西郷に大久保が本を送った逸話でした。