鹿児島県大隅半島の中心都市鹿屋市。
鹿屋の町には昭和62年から電車が走っていません。
若者はどうしているのでしょうか。
地域活性化のヒント・・大隅半島と鹿屋の今を紹介します。
鹿屋の高校生の挨拶
鹿屋について、ホテルに行く途中でちょっと嬉しかったことがあります。
鹿屋の高校では挨拶を奨励しているのでしょうか。
すれ違う高校生が挨拶をしてくれるんですね。
これは旅人からすると嬉しいことですね。仮にも10万人の都市です。
最近は特に高校生の挨拶ってないですよね。
変に年下の人に声かけたりすると、通報されるような事案もありますし。
今まで100カ所以上の都市を歩きましたが、初めてでした。
鹿屋の高校生の挨拶は非常に感動でした。
若者世代と親世代の感覚の差が町の消費に影響する
世代間のギャップは地域経済に大きな影響を及ぼすでしょう。
最近の若者は飲酒にお金を使わない傾向があると言われています。
原因は携帯電話の代金が若者の消費に大きくのしかかっているといわれています。
スナックなどに代表される夜の繁華街では若者はあまり交流を楽しまない傾向があるようですね。
この結果、夜の繁華街は若者の活気を失っています。
人口10万人を擁する地方都市の鹿屋ですが、飲食店・居酒屋の数が人口比で多いそうです。
地方都市の場合、その地域の経済の中心地にもなります。
10万人の鹿屋市は周辺も合わせて15万人の経済圏を形成しています。
年配者はちらほら夜の繁華街を歩いていました。
一方、若者の姿は見られませんでした。
この夜の町の現状をどうすれば改善できるのか。
旅人からすると、夜少し賑わっている場所があった方が楽しめます。
また、その分、滞在中の消費金額も上がります。
旅先の満足度は金銭の消費によって変わります。
沢山消費できる形を作っていた方が満足度が上がります。
今回は発見できませんでしたが、若者が集うバーなどがあればよいなぁと思いました。
鹿屋は戦前は空軍の基地がありました。
多くの軍人が夜の町を満喫していたんだろうなと思います。
周辺地域が優勢な食糧生産地の場合に中心都市がするべきこと
中心市街地が空洞化している一方で、鹿屋市は近年、農業振興に大成功しています。
鹿屋市の周辺地域は優勢な農業振興地域と言えるでしょう。
九州は全体的に農業生産力が向上しているようですね。
そんな食糧生産地の中心都市がするべきこと。
それはその農業資本を使った消費地振興でしょう。
地域で産したものを地域で消費できる形を作る。
それもただ焼いて食べるのではなく、本来の価値に見合った姿です。
大隅地域の食材が県外都市部ではどのように消費されているのか。
それを調査した上で同じ形の店舗を産地に近い消費地で作るべきでしょう。
そこに観光客を集客する形を作ります。
食材は一般に輸送距離が短いほど鮮度が保てます。
鹿屋では大隅牛のすき焼き店などあれば行きたかったです。
また、まんべんなく地域の食材を使う懐石料理店なども行ってみたかったです。
5年後に訪ねた際には周辺地域の農業資本が中心地を賑わしているかもしれないですね。
それを担っているのは、今の高校生かもしれないですね。
今、大隅出身の若者が京都の料亭で修業しているかもしれません。
そんな若者がいつか戻ってきて大隅の食材で日本料理店をやっているかもしれませんね。
次回はそれを楽しみに訪ねてみようと思います。
地域活性化のヒント・・大隅半島と鹿屋の今を紹介しました。