1200年の都京都。
長い歴史の中で多くの人が生まれ・生活し、亡くなった場所京都。
人の姿にも光と影があるように京都の町にも賑やかな場所もあれば暗い場所もあります。
そして、京都にはそんな人の心理の暗い部分を表すような場所があります。
六道の辻珍皇寺は不思議な空気が漂う京都の異界です。
京都の異界六波羅の六道珍皇寺では毎年8月7日~10日に六道まいりというお祭りが行われます。
京都の人はお盆の前に異界との入口といわれている珍皇寺に行きます。
一体、六道まいりとはどんなお祭りなのでしょうか。
京都の異界六道珍皇寺の六道まいりに行きました。
京都の異界‘六波羅’
鴨川の東側、祇園の南側に京都六波羅があります。
ここはかつて京都で亡くなった人の骨などが流れてきていたそうです。
その証拠か、轆轤町という町名が残っていますが、昔は髑髏町といわれていたそうです。
六波羅はかつて鎌倉時代は鎌倉幕府の六波羅探題が置かれていました。
鎌倉末期はこの六波羅探題をめぐって、激戦が繰り広げられました。
そして多くの人が亡くなっています。
六道珍皇寺
六道珍皇寺は建仁寺の末寺です。
ここには、平安期の貴族小野篁が夜、異界に通っていたと言われている井戸があります。
小野篁は閻魔大王の裁判を補佐していたと言われています。
その際に使っていたと言われている井戸は非公開です。
異界に行ってしまわないようにでしょうか・・・。
ちなみに六道珍皇寺ではこの井戸の事を黄泉がえりの井戸と呼んでいるそうです・・・。
そんな珍皇寺では、8月7日~10日の間、六道まいりという行事が執り行われます。
六道まいり
六道まいりは、お盆の前にご先祖様をあの世からお迎えする行事です。
まずは、高野槙を買います。境内でも外でも販売されています。
夕刻が雰囲気もあるのでお勧めです。
次に、本堂にて、ご先祖や供養してほしい人の名前を水塔婆に書いてもらいます。
その後、迎え鐘を突きます。
凄い人の行列ができます。
しかし、すぐに動きますので心配無用でした。
水塔婆を線香でお清めして、地蔵尊宝前にて用意された高野槙で水回向を行います。
そして、最初に購入した高野槙にご先祖さまが乗って家に帰ります。
幽霊飴の話
さて、六道まいりを終えた後には幽霊飴のお店に行きましょう。
これはあまりにも有名な話なので、画像だけ載せておきます。
飴は普通の飴です。
500円でした。
夏はちょっと寒気の感じることがないとこの猛暑はしのげないですね。
六道の辻珍皇寺とその周辺は不思議な雰囲気が漂う京都の異界でした。
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