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滋賀県湖西の山手の妖怪の話

プライベート

備忘録です。

その日、滋賀県湖西の山手側にある前波(まえなみ)さんという家にお招きしていただいていました。
前波さんはこの界隈きっての旧家で、集落の一番上にある地域の世話役の家でした。
すぐ裏にはその集落の墓地があり、管理も世話しているという話でした。

山菜などの食事を御馳走になり、書院に移って団欒します。
その書院からは琵琶湖が一望でき、煎茶を一服いただきました。

私がこの家に呼ばれた理由は、江戸期よりも前の先祖の歴史を調べてほしいという依頼でした。

前波家とは・・

前波家とは、まえなみ・まえば、と読みますが、戦国時代に越前(福井県)の武将として登場する人物がいます。
前波吉継(まえばよしつぐ)です。

前波吉継は越前朝倉市の重臣です。
織田・朝倉の攻防で朝倉氏の劣勢の際に、織田方に寝返ります。
そのことで、朝倉氏の滅亡を早めました。
吉継は織田信長より越前守護代の位を貰い国主となります。
しかし、すぐに一向一揆が起き、斬殺されてしまいました。
朝倉家筆頭の家臣の家柄であるにも関わらず、寝返りを行ったことへの神罰だと当時噂されました。

ただ、かれは家督を相続してたった2年の間に朝倉氏の衰退がありました。
判断が難しかったのでしょう。
私も次男なので、わかるような気がするのですが、我慢より行動で解決したいのが次男です。

また、この時代、朝倉家の重臣とは朝倉家に付き従う豪族です。
豪族は朝倉家に従い、土地と兵力を投資し、成果を貰うことで成り立っています。
衰退傾向にあった家ではどうしようもないですね。
劣勢になると、こういう豪族は一気に味方から離れていくのが現実です。

この吉継には兄である景当という人物がいます。
この人物は、織田と浅井・朝倉の戦いである志賀の陣(比叡山東麓)で戦死しています。
景当には子供がいましたが、弟が家督を継いだことで、景当の家は役割が薄れます。
朝倉滅亡後、暫くして豊臣秀吉・徳川家康に仕え、家が残りました。

私は夢を見ていた中では、景当が志賀で戦死したこと・弟が信長に優遇されたのちに斬殺されたことは知っていました。
そこで戦死した景当の墓をとむらうために、子孫か家来がその地に定住したのではないかと話をしました。
この説でいけば、越前の名前のある家の人がその後、志賀の地に住することも不思議ではなくなります。
江戸期以前に家系図がわからないのは、何かを憚ったのではないかと。

そんな話で一通り話題が尽きた時、前波家のご当主が裏のお墓にもお参りしてくださいと言われました。

お墓をお参りすると・・

お墓やお寺・神社というのは集落のなるべく上の方に作るのが基本です。
理由は、集落の記録が残る場所になるからです。
その記録を残すために良い場所に建てるという考えがあったそうです。

この集落も大きな旧家の南側の斜面に多くのお墓がありました。
前波家のお墓を中心に、ただそれよりも古そうな墓石もありました。

しかし、さっきまで団欒に盛り上がっていた前波家の人は誰もついてこないんですね。
お墓自体はとても陽の光が当たり明るい場所です。
しかし、何かちょっと不気味なんですね。
家の人もついてこない、これは何かあるなあと嫌な予感がしていました。

すると、途中から視線を感じるようになったんですね。
しかし、そこでは何も問題がなく、家に戻ります。

前波家が恐れる妖怪

前波家の奥さまに、どうでしたか?
と聞かれました。

1943年の日付が刻まれた石がありました。
先の大戦でなくなられたのですかという話をしました。
満州でなくなりましたとお聞きしました。
しかし滋賀県の動員は満州だったかな?と疑問には思いましたが流しました。

そして、視線をとても感じましたと正直に言いました。
すると、そこにいた6人ぐらいの家の方々がざわざわし始めました。

ご当主曰く、家に憑いている妖怪がいると。
誰かが屋外で視線を感じたその日に来るのだと。
そして、怖い怖いと他の家族も震え始めます。
私は始めて訪れた旧家でその一家が全員震えている状況にすくみ上がりました。

 

震えながら話すご当主の背中からぬらりひょんのような坊さんの妖怪が顔を出しました。

 

 

 

 

そして、夢が覚めました。

夢とは、深層心理が出てくるとか、記憶が集まって勝手に編成されるなど言われています。

まず、この2~3日で、朝倉という名前の人が2回話題に出ました。
また、この1カ月ぐらい、人の兄弟構成における性格の違いを考えていました。
そして、最近、岐阜の旧家の方から連絡をいただき、家の話を2時間程お聞きしました。

それから、これは私が良く見る夢の話です。
黒い影だけの大きな輪郭の大男が出てきて私に話しかけてきます。
前にも、〇〇(地名)の〇〇さんは今朝方予定があいたから連絡して会いに行きなさいと言われました。
その通りに連絡すると、昨日の夜旅行から返ってきて今朝は予定が急になくなったと言われていました。

そんな黒い影の方がでてきて、君には今は妖怪はついていないと。
しかし小さい頃、近所の池の神様が心配して見守ってくれていたよと。

実は小さい頃、兄や近所の子たちと遊んでいた池があったんですね。
しかし、そこの池で一緒に遊んでいた隣の小学校の生徒が、高校生に殺害された事件がありました。
その池はすぐ南側に大国主命を祀っている神社があります。
なので、私の中では黒い影の方は大国さんだと思っていますが。

そんな話で妖怪の話題がありました。
なので、その記録がいくつか結びついて夢を見たのかなと思いました。

不思議な夢だったので、書き残しておきます。

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