奈良市長仲川げん氏の12年を語る。
第27回目です。
今回は、仲川げん氏の心情について書いていきます。
奈良市長仲川げん氏の12年を語る・決定的に欠けている考え方を紹介します。
帝国石油からNPOセンターというキャリア
仲川市長は帝国石油に2年、NPOセンターに6年程勤めて市長になっています。
この間、政治家としてどこかで勉強したことはなかったでしょう。
市長はNPO時代のことを振り返ってこんなことを言われていました。
奈良と東京を月の半分ずつで過ごすと社会が良く見えてくる。と。
6年程交流していましたが、帝国石油の頃の話はついに聞いたことがありませんでした。
稼ぐ市役所を目指すという危うさ
市長の口癖は行政は稼がなあかん。 です。
行政は稼ぐものなのでしょうか。
私はこれがずっと疑問だったので、ここで反論します。
社会における政治家や公務員の立ち位置
政治家や公務員は税金で養われています。
税金とは、社会のすべての人間がかかわって納めていると言えるでしょう。
税金とは、社会の理想の追求のためにあるのではないでしょうか。
もしくは、社会的弱者へ最低限の生活を保障するためにあるものと思います。
これを私は政治家や公務員は社会の理想を達成するためのいわば形而上の存在だと考えています。
一方で、民間とは何か。
民間とは、現実に行き、目の前で自らの商売の繁栄を願っている存在です。
徹底的に現実の中で生活をするいわば形而下の存在でしょう。
仲川市長の考え方の矛盾
しかし、市長は行政が稼ぐと言います。
すると、奈良市は奈良市内の民間業者と競走するのでしょうか。
実際に、三条通りの観光案内所には東京から飲食店を誘致しています。
その誘致に係った改修費用などは奈良市民の税金から支払われます。
この店舗の界隈の商店は納税しているにもかかわらず、ライバル店を近所に作られます。
これは矛盾ですね。
市長が尊敬する人は政治家ではなく経営者
仲川市長は渋沢栄一を尊敬しているそうです。
渋沢栄一といえば、多くの企業を社会に輩出した人物です。
仲川市長は政治家にも関わらず、政治家を尊敬していないそうです。
尊敬する政治家の事を聞いたこともなければ、歴史上の政治家の話なども聞いたことがありません。
これは奈良市民の税金1400億円/年を預かる市長として妥当でしょうか。
我々奈良市民は納税して競合店を作られる環境にあると言えます。
社会の理想を追いかけるべき役割のある市長が稼ごうとする。
ここに奈良市政12年の矛盾が存在すると思います。
仲川市長に欠けている経世済民の思想
政治家は世を経して民を救わなければなりません。
それが経世済民の思想です。
しかし、市長は税金を集めて稼ごうとします。
あなたが稼ごうとしなくても市民は稼いだ分は納税します。
稼げるように1400億円の社会投資をまちがいないようにしてほしいですね。
奈良市長仲川げん氏の12年を語る・決定的に欠けている考え方を紹介しました。
次回第28回は12年一区切りの話をします。