小さいころ、庭にうるさい機械のようなものがありました。
タイミングはわからないのですが、時々ウーーと音が聞こえていました。
井戸ポンプなんですね。
実際に音がしていたのは電力で水を吸い上げる機械だったようです。
私の実家は約40年前に太宰府天満宮の参道から1キロほど離れた今の場所(五条)に居を移しています。
おそらく40年前なので、もう一から井戸を掘る時代ではなかたのかなと思います。
なので掘って井戸ポンプを付けたのでしょう。
井戸は神聖な場所
奈良町情報館にも奥に井戸があります。この井戸はかなり水深が深い井戸です。
覗き込むと結構怖いぐらい深さがあります。
夜に井戸を見るのはなんとなく恐いですね・・
井戸は水辺であり、日本の歴史では昔から水辺は人ではない物が集まると言われています。
根拠などはわからないのですが、怖いなぁと思う人は多いのではないでしょうか。
井戸の怖い話・・・明治神宮にある加藤清正縁の井戸
実際に井戸で検索をすると、明治神宮の井戸の話が出てきます。
明治神宮の井戸は加藤清正縁の井戸だと言われているようです。
江戸時代に入り、徳川家の治世となりました。
日本中の大名が江戸に屋敷を作ります。加藤清正は愛知出身で当時は熊本の殿さまでしたが、
今の明治神宮の井戸のある場所に下屋敷を作ったそうです。
そして、その井戸は横井戸とよばれる普通の井戸とは違う方法で掘られた井戸だったようです。
井戸は普通、縦の掘り進めます。
それに対して、横井戸とは山などに対して横に掘っていく方法です。
当時は江戸にはそのような技術がなかったそうで人が驚き騒いだそうですね。
ちなみに加藤清正は今の赤坂見附から弁慶橋を越えたニューオータニに屋敷を構えていたと言われています。
その屋敷は壮麗な建物だったそうです。天下泰平のように相応しい建物にしたかったという記録が残っています。
水は高い所から引くところに流れるという習性があるということを考えると、
富士山から明治神宮からニューオータニから皇居ぐらいのスパンで水が流れていると
仮定すると、明治神宮とニューオータニと皇居は若干のずれはありますが、一直線と言えますね。
加藤清正は土木事業の実績が多く残っていますが、この井戸を掘ると言う点でも圧倒的な実績だったのでしょう。
熊本城の井戸も枯れた事がないと言われています。
また、上記のように地勢をしっかり見ることができていたのかもしれないですね。
ちなみに、明治神宮の井戸は清正の井戸とよばれているそうですが、良いパワースポットと言われているだけでなく、
悪いパワースポットとも言われているようですね。
古い町は井戸が多い
奈良の旧市街地には井戸が豊富に存在します。
井戸があるということは水があるということでそこに人が住む大事な条件を満たしていると言えます。
ならまち中の井戸を紹介するようなイベントができればと思います。
みなさんの町はいかがでしょうか。
井戸の話でした。