北陸白山。
霊峰白山の信仰は主に三馬場と呼ばれる信仰の拠点がありました。
三馬場は以下の通りです。
白山寺白山本堂(現白山比咩神社 旧加賀国 現石川県)
平泉寺白山神社(旧越前国 現福井県)
白山中宮長滝寺(旧美濃国 現岐阜県 現長滝白山神社・白山長龍寺)
今回はそのうち岐阜の馬場を訪ねました。
長滝白山神社と白山長瀧寺に参拝し、御朱印をいただきました。
白山信仰の岐阜の拠点長滝白山神社と白山長龍寺
岐阜にある白山信仰の拠点・長滝白山神社と白山長滝寺。
717年に泰澄が建立したといわれています。
723年には元正天皇の病気平癒に効があったそうです。
828年には法相宗から天台宗に宗派替えしています。
江戸期には上記三馬場で白山神社の管理を巡って論争があったようです。
ちなみに全国の白山神社の管理の大半は長滝白山神社が担っていました。
長滝白山神社と白山長龍寺・・・神社とお寺が一緒にある理由
明治維新の廃仏毀釈にあたり、長滝白山神社と白山長龍寺に分かれます。
現在の日本では神道は神社・仏教は寺院となっています。
しかし、天台宗が流行した平安期には本地垂迹説が流行します。
それは神様が仏様の恰好をして現世に現れるという説です。
平安時代から、江戸時代までは神社とお寺が違和感なく一緒に存在していました。
白山信仰に岐阜では神社は長滝白山神社・寺院は白山長龍寺となります。
長滝白山神社の御祭神
長滝白山神社の御祭神は菊理媛神・伊弉諾尊・伊弉冉尊です。
三馬場では唯一、長滝白山神社では大己貴命はお祀りされていません。
白山信仰でも大己貴命をお祀りしているのは天台宗の関係でしょうか。
比叡山延暦寺には坂本に日吉大社が鎮座しますが、西本宮の御祭神は大己貴命です。
長滝白山神社と白山長龍寺はすぐ隣
長滝白山神社の境内に白山長龍寺はあります。
右側が長滝白山神社拝殿で、左側が白山長龍寺です。
頑張れば、一つの風景の中に見ることができます。
現代社会では仏教と神道が別になっているのが当たり前の風景ですね。
しかし、古来の日本はそうではなかったことがこの風景からもわかります。
長滝白山神社の本殿はひのきぶき(檜葺き)
長滝白山神社の本殿はひのき葺きでした。
白山神社の三馬場・三社お参りしました。
そのうち、こちらの建築が一番力強く見えました。
理由の一つは建物が新しいことです。
明治期に火災に遭って、再建しています。
長滝白山神社の御朱印
長滝白山神社では御朱印をいただくことができます。
社務所は参道から本殿に向かって右側にあります。
また、仏様を安置している博物館があります。
長滝白山神社で御朱印をいただいて、三馬場の御朱印が揃いました。
白山長龍寺の御朱印
白山長龍寺でも御朱印をいただくことができます。
長滝白山神社と白山長龍寺は同じ社務所です。
同じ社務所で違う御朱印をいただくことができます。
長滝白山神社の駐車場
長滝白山神社の駐車場は参道のすぐ下にあります。
駐車台数も30台ぐらいは入るかと思います。
長滝白山神社の駐車場の隣には電車の駅もあります。
電車で長滝白山神社に行く場合は長良川鉄道越美南線白山長滝駅を使います。
そこから境内まで20歩ぐらいです。
三馬場のうち、長滝白山神社が最も里に近い印象でした。
境内では小学生が絵を描いていたりと穏やかな風景でした。
長滝白山神社と白山長龍寺に参拝し御朱印をいただきました。