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奈良市長仲川げん氏の12年を語る・改革市長の人事事情

奈良

奈良市長仲川げん氏の12年を語る。
第8回目に辿り着きました。
多くの方からエールをいただいています。感謝。

さて、第8回目は改革市長の人事事情について書きたいと思います。
奈良市長仲川げん氏の12年を語る・改革市長の人事事情を紹介します。

直観力とアイデアに自信がある仲川市長

奈良市長仲川げん氏は、ちょっとした閃きというか思い付きが多い方です。
それは良いことも悪いこともあるでしょう。
そのちょっとした閃きが周りを助けていたこともありました。

また、市長の良いところは情報収集に余念がないところでしょう。
実にさまざまな雑誌などに目を通している印象でした。

ただ、啓発本などの表面的なシンプルな本が好きなようでした。
私の好きな長大な歴史小説などはあまりお好きではない感じでした。

奈良市長仲川げん氏の行財政改革における人事方針

市長は人事について少し不思議な感覚を持っていました。
全然別の課から人材を引っ張ってきて課長にする。

私の記憶にある人は、教育系の部署から当時観光振興課の課長に就任したO氏でした。

篤実で律儀なO氏が悩んだこと

O氏は篤実で律儀な方で、私のような一介の民間企業の人間にも用事があれば電話と訪問がありました。
O氏は教育関係から観光に来たので、もしかすると修学旅行というテーマを持っていたかもしれません。

O氏は市長が好む機転を聞かせて難局を打開するようなタイプではありません。
しかし、市長は観光分野においては奇想天外な政策で新聞の紙面を飾りたい気持ちがとても強かったと思います。

そこに別の部署からそれも観光振興課課長として赴任してきたO氏。
また、その観光振興課には、キャリア採用で配属された女性職員がいました。
前職ではプロのスポーツクラブの広報を担当していた方だったと思います。
広報といえば、面白いことに積極的に載っていく感覚が必要です。

その方がO氏と合わなかったのでしょう。
O氏は少しずつ、憔悴されていっていたのを覚えています。

突然の人事異動

私が後に、その課長の上司から聞いた話です。
その女性職員がO氏の苦情を直接市長にぶつけたそうです。
その苦情が的を射ていたのか、課長は人事異動で東京事務所へ飛ばされました。

部内では成果をあげなかったから飛ばされたという話が回っていました。

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異動の挨拶

ちょうど、その人事異動の翌日だったと思います。
私は別件で、この課を訪れていました。
帰り際にO氏が廊下まで追ってこられて異動の件をお聞きしました。

その時、30分程お話したのを覚えています。

O氏は篤実な律儀なタイプの方です。
市長は自らが専門だと考えている観光分野において多くの要求をしたのでしょう。
しかし、市長は上記の通り、豊富な情報量の中で、都度、考えを変換していくタイプです。
言われたことをコツコツとやっていたO氏はそれについていけなかったでしょう。

一方で、キャリア採用の女性職員もまた、市長に不満があったようでした。
私の会社は私があまり頼りないからだと思いますが、社員が直接苦情や意見を言いに来ます。
その女性職員は私の会社の雰囲気がとても羨ましいと言われていました。

人事権は責任と共に市長に帰する

O氏は市長の満足いく成果を出せなかったのでしょう。
しかし、人事権は市長にあります。

違う分野から引き抜いて課の責任者にしたのは市長です。
何か揺るがないミッションを与える必要があったのではないかと思います。

私は仕事をしていて思うのは、仕事の最も難しいことの一つが人事であるということです。
また、ほとんどの職員より若い市長です。
年上の部下の中には嫉妬もあれば、侮りなどもあったでしょう。
その空気はやはり市長もどこかで感じていたかもしれません。

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地方自治体の本質

地方自治体とは、4年に一度、選挙でそのトップが変わる可能性があります。
変わったトップに仕え続けなければならないことが公務員の最大のリスクでしょうか。
民意はキャリアの有無を必要としなかったといえると思います。

民主の風であっても民意で当選した市長。
慣習の中で生涯勤務が基本の公務員。

そこに地方自治体の本質が見え隠れするように思います。
職員出身の市長が誕生すれば、職員事情を代表する市長になります。

職員全員の人事に介入する市長

これは仲川氏から直接聞いたことです。
仲川氏は職員全員の人事に手を加えているそうです。
3000人を超える職員がその対象です。
すごいですね。

なぜ、それを行うのか。
それは市長が議会などとの対立の中で市長の許可なく情報を議員に漏らす職員を統率するためでしょう。
市長にとっては職員への一番の抑えは人事権ですね。
仲川げん奈良市長の行財政改革の人事事情は職員人事の総攬だと言えるでしょう。

あと話

O課長やその前任者の方までは、異動の際に関係機関に挨拶をされていました。
ならまち振興という共通事項の中で交流がある民間の観光案内所の経営者である私にも挨拶に来てくださっていました。

それが、今はもう誰も来なくなりました。
これは、私だけでなく、多くの観光関係者が言っています。

人事権を持つ市長ではイエスマンしか生き残れないのでしょうか。
特にこの5年程は、市長の方しか向かずに地域の事を考えない職員がかなり増えました。

その体制は結局は市長本人を泥沼に陥れてしまうことになっていきます。

奈良市長仲川げん氏の12年を語る・改革市長の人事事情を紹介しました。

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