私は地域を歩く時、前提条件として、人口や面積などは大雑把に頭に入れて歩きます。
都市人口やお祭りなどは地域力を見るうえで大きなヒントになります。
さて、今回紹介するのは2012年の県内総生産額です。
2012年 都道府県格付研究所による都道府県県内総生産ランキング
1位 東京 91兆9089億円
2位 大阪 36兆8430億円
3位 愛知 34兆3592億円
4位 神奈川 30兆2578億円
5位 埼玉 20兆3740億円
まずは、東京だけが突出しています。最下位の鳥取の実に53倍。
大坂・愛知・神奈川は順当ですが、埼玉が5位に入っているのが意外でした。
6位 千葉 19兆1323億円
7位 兵庫 18兆2732億円
8位 北海道 18兆1241億円
9位 福岡 17兆9122億円
10位 静岡 15兆4853億円
千葉は兵庫や福岡よりも上なことに驚きました。
続いて、北海道や福岡の地方の中心都市が入っています。
11位 茨城 11兆6420億円
12位 広島 10兆8536億円
13位 京都 9兆8470億円
14位 新潟 8兆6874億円
15位 宮城 8兆3564億円
茨城は栃木や群馬よりも数字が高いですね。
16位 栃木 7兆7379億円
17位 長野 7兆6863億円
18位 群馬 7兆5653億円
19位 三重 7兆3483億円
20位 岐阜 7兆1362億円
群馬も入り関東はすべて入りました。やはりすごいですね。
ちなみに、三重と岐阜で東海も20位以内にすべてランクイン。
21位 岡山 7兆 646億円
22位 福島 6兆8070億円
23位 滋賀 5兆7695億円
24位 山口 5兆6930億円
25位 熊本 5兆6395億円
21位以下はおおよそ県庁所在地を中心にした県内経済。
東海・山陽新幹線の通っている地域はすべて出ました。
26位 鹿児島 5兆3472億円
27位 愛媛 4兆7161億円
28位 青森 4兆4722億円
29位 石川 4兆4265億円
30位 長崎 4兆4034億円
東京から離れた地域が下位にランクインしている気がします。
31位 富山 4兆3840億円
32位 岩手 4兆3812億円
33位 大分 4兆1988億円
34位 沖縄 3兆8066億円
35位 香川 3兆7635億円
沖縄が34位にランクイン。
36位 山形 3兆6896億円
37位 和歌山 3兆5727億円
38位 宮崎 3兆5310億円
39位 秋田 3兆5017億円
40位 奈良 3兆4992億円
農業県が連続している印象です。
その下にわが奈良県があります・・。
41位 山梨 3兆1383億円
42位 福井 3兆 898億円
43位 徳島 2兆8389億円
44位 佐賀 2兆6445億円
45位 島根 2兆3420億円
県庁所在地の人口が20万人を切っています。
46位 高知 2兆1604億円
47位 鳥取 1兆7482億円
高知と鳥取はともに、地の利が隣接する県との経済性にハンデがあるように思います。
これを調べようと思った理由があります。
奈良と滋賀はあまり人口に変わりがありません。
2010年の人口総数だと奈良は140万人。滋賀は141万人。
しかし、経済ランキングを見ると、
滋賀は23位5.7兆円。奈良は40位の3.4兆円。
経済力は1.5倍以上差がついています。
先日、滋賀県大津市に行った際に、やはり町が大きく感じました。
大津市は人口33万人。奈良市は36万人。
地理的条件を考えても、大阪に近い奈良の方が有利な気も・・・。
奈良と滋賀の違いといえば、土地の広さだと思います。
滋賀は土地がとても広いですね。
一方で、奈良の土地の多くは山林です。
地図で見てもらえればわかります。
奈良のほとんどは山林
画像のうち、左上の平野部は大阪府です。
右上の平野部は伊賀盆地です。
その間の盆地が奈良盆地になります。
ちなみに、南側の山林のほとんどは奈良県内です。
奈良は平たんな場所が奈良盆地しかないんですね。
そして、古代から人が住んでいるので、土地の権利が細分化されています。
もう一つあるのは、奈良市から大阪市までの距離は32キロぐらいしかありません。
大都市の近郊なので、ベットタウンとしては機能しています。
その一方で地域経済としてみると地域経済は大阪中心と言えるでしょう。
地域はそれぞれ、特徴や事情を抱えています。
それが解決できる時代でもあると思いますし、利便性の向上はさらに大都市を大都市化するでしょう。