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麒麟がくるの解説7回・出来星を安定させた政略結婚の闇

麒麟がくる

美濃を土岐氏から乗っ取った斎藤道三。
尾張を斯波氏から乗っ取った織田信秀。

出来星大名の二人。

ともに日本を代表する出世頭ですが、信用がありません。
この時代、家柄がまだまだ重要視される時代でした。
その日本において、出来星大名が考えた力の安定化策が政略結婚でした。

麒麟がくるの解説・7回は出来星を安定させた政略結婚の闇を紹介します。

 

麒麟がくるの解説・7回・・尾張と美濃の出来星の攻防の限界

斎藤道三と織田信秀。
勢いで走ってきた二人の人物。
しかし、この頃、両家共に限界が露呈し始めます。

斎藤道三は土岐氏時代の同僚が言うことを聞きません。
危機に際した合戦にも参加しようとしません。

一方の織田信秀も同じです。
尾張で最も勢力を大きくした結果、親族の家から嫉妬され妨害されます。
その結果、織田信秀は斎藤道三に大柿城を奪われます。

この時期、共に、傷のなめ合いのような状況を迎えます。
道三は大柿城は奪えても、尾張国には進撃する力がありません。
逆に織田信秀は尾張国内に忙殺されます。

斎藤道三はこの時期、実は武田とも少し国境を巡っての攻防があったようです。
浅井・武田・織田に囲まれた斎藤道三。
齋藤・織田の親族・今川に囲まれた織田信秀。

そこで両者が考えたのが政略結婚による力の強化でした。

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麒麟がくるの解説7回・・齋藤と織田の政略結婚

斎藤道三と織田信秀。
両者ともなかなかのピンチを迎えています。
しかし、織田信秀の方が分が悪い状況でした。
それは内部の親族に裏切られたということが大きかったようです。
そこで、斎藤道三に織田信秀から和解の申し出を行います。

織田信秀からの和解の申し出の内容は斎藤道三にとっては不利な内容だったと言えるでしょう。
本来は和解を申しでる方から人質を出すことになります。
しかし、織田信秀は斎藤道三の娘帰蝶を息子信長の嫁に欲しいという申し出でした。
斎藤道三は和解を受けて人質を出すということになります。

信秀は自分だけでなく道三も状況が良くないということを読んでいたのでしょう。
斎藤道三はこの申し出を受けることにします。

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麒麟がくるの解説・・出来星大名を安定させた政略結婚の闇

出来星大名である斎藤道三と織田信秀。
お互いが争っているのではなく、手を組みます。
しかし、まったく関係のなかった両家は縁組が人質も兼ねることになります。
そして、お互いの家のことをあまり詳しく知りません。

尾張では美濃の斎藤道三は蝮だといわれていたでしょう。
一方の美濃でも尾張の織田信秀を大蛇のごとく言っていたでしょう。

そんな国に嫁に行くことのリスクの大きさ。
それをこの時代の女性は強く感じたでしょう。

しかし、この政略結婚は齋藤・織田両家の政権基盤を安定化させます。
斎藤道三は西の浅井・東の武田に専念します。
織田信秀は織田家内の統一と今川との戦いに専念します。

両家は背中合わせになって協力することを目指します。
しかし、嫁ぐ帰蝶の身になると心中定かではなかったでしょう。

後に織田信長は妹のお市を浅井家に嫁がせます。
そして、政略結婚は戦争によって破断となり、お市は非常な運命となりました。

この時代、政略結婚は大きな闇を背負っていました。

麒麟がくるの解説7回・・出来星大名を安定させた政略結婚の闇を紹介しました。

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