一族から謀反人を出した形になってしまった井伊家。
盟主である今川からの報復が当然のようにあります。
井伊直虎第二話がけっぷちの姫の感想を書きます。
おとわ(井伊直虎)の機転を利かせた受け答えで、今川の尋問を凌ぎました。
一方で今川家太守の義元からは報復として井伊家の人事への介入がありました。
人事への介入
一つ、小野政直を目付役にすること。
目付役は今川家から井伊家の監視役を任される役目です。
牽制役を入れるて安定を求めます。
もう一つの要求。
おとわ(井伊直虎)と小野政直の息子鶴丸を結婚させること。
今川家と井伊家の100年の因縁
今川家と井伊家は100年の敵対関係がありました。
そんな中、東海道の隣国で共存するためには片方が従属するほかありませんでした。
しかし、それにしても今川の井伊家への要求は理不尽ですね。
そこには今川義元の先祖まで遡るような因縁がありました。
今川家は足利家親族の吉良家の一族です。
吉良家とは足利将軍家に跡継ぎがいない場合、養子を出す名門です。
吉良家に跡継ぎがいない場合は今川家から跡継ぎを出します。
今川家は名門です。
一方の井伊家。
井伊家は南北朝時代、南朝方として活躍します。
井伊家は後醍醐天皇の王子宗良親王を井伊谷に迎えて戦います。
つまり、東海道における北朝の代表格の今川家と南朝の代表格井伊家。
井伊家の従属時代
そして、北朝の世の中になったこの時代。
今川家は井伊谷のある遠江も傘下におさめました。
つまり、井伊家も今川家に従属せざるを得なくなりました。
しかし、一度は親王に従って今川と戦った誇りのある井伊家。
今川からの要求の度に、血が降るような騒ぎになります。
今川から見ると、井伊家は傘下に入っている以上、煮るも焼くも義元次第でしょう。
そこでほかの豪族よりも理不尽な要求を突き付けます。
しかし、そんな関係でも、あまりに理不尽であれば、反乱がおきます。
今川家は力が強いために諸豪族は従属しています。
しかし、それは臣従ではなく、従属です。
井伊家をはじめとした諸豪族は独立体で従属しています。
ここに戦国時代の難しさがあります。
領国の体制や兵隊の動員体制などを少し紹介しています。
おんな城主直虎第2話崖っぷちの姫の感想。今川に苦しめられる理由でした。